フィラリアって犬の病気だけだと思ってませんか?
実は猫にもフィラリア症があります。
一般的にフィラリアの感染を調べるのは、血液中のミクロフィラリアと呼ばれるフィラリアの子虫を顕微鏡で見たり、血液検査で抗原検査という物を行ったりします。
実はここに盲点があって、この抗原検査という物はフィラリアのメスの成虫に感染していると反応する物なんです。猫はもともとはフィラリアの寄生に適した動物ではないので、オスだけが寄生している事も有って、その場合には分からないんです。
オスの成虫だけが寄生してもミクロフィラリアがいないので血液をいくら顕微鏡で見ても異常はわかりません。
そのくせ、慢性的な咳をしたり、嘔吐を引き起こしたり、最悪突然死まで起こすようなやっかいな病気なんです。
さいわい犬に較べて感染率は10%くらい。これを高いと見るか、低いと見るかは飼い主さん次第だと思いますが、今は安全な皮膚に垂らすだけの薬があります。
猫ちゃんは内服の投薬が難しいコが多いので、予防としては便利だと思います。